科目名 □計算の複雑さとオートマトン
担当教員   朝廣 雄一     
対象学年   2年   クラス   [275]  
講義室   12105教室   開講学期   後期  
曜日・時限   木1   単位区分    
授業形態     単位数    
準備事項    
備考    

講義概要/Class Outline

本講義では数学的かつ抽象的な計算モデルを用いて、計算機(コンピュータ)による計算あるいは処理とはいかなるものかについて理論的に学ぶ。具体的には、まず、最も基礎的な計算モデルである決定性有限オートマトンを取り上げ、遷移表と遷移図、数学的定義を用いて決定性有限オートマトンの動作を理解する。また、決定性有限オートマトンを拡張した計算モデルである、非決定性有限オートマトンについても学習し、その動作の理解に努める。また、決定性有限オートマトンと非決定性有限オートマトンの計算能力を比較する。なお、しっかりと理解するためには自分自身の手による問題演習が欠かせないので、演習を行いながら講義を進める。
 

講義計画 /Class Structure

内容
1 講義概要
講義概要と計画について説明する。
2 決定性有限オートマトンの動作
抽象的な計算モデルである決定性有限オートマトンの動作について解説する。
3 決定性有限オートマトンとプログラム
決定性有限オートマトンとプログラムの動作についての関係について解説する。
4 遷移表と遷移図
決定性有限オートマトンの動作を記述する遷移表と遷移図について解説する。
5 決定性有限オートマトンの数学的定義(1)
決定性有限オートマトンの数学的定義について解説する。
6 決定性有限オートマトンの数学的定義(2)
決定性有限オートマトンの数学的定義と遷移表・遷移図との関連ならびに、決定性有限オートマトンの動作に関わる諸定義を解説する。
7 小テスト1
第6回までの内容についてテストを行う。
8 補足と復習
小テストの解説ならびに、補足と復習を行う。
9 決定性有限オートマトンと言語
決定性有限オートマトンが受理する言語の概念と、一般的な問題(処理内容)との関連について解説する。
10 非決定性有限オートマトン
非決定性有限オートマトンの動作、遷移表、遷移図、数学的定義について解説する。
11 非決定性有限オートマトンと言語
非決定性有限オートマトンが受理する言語の概念について解説する。
12 決定性有限オートマトンと非決定性有限オートマトンの計算能力
決定性有限オートマトンと非決定性有限オートマトンの計算能力について比較する。
13 小テスト2
第8回から第12回の内容についてテストを行う。
14 補足と復習
小テストの解説ならびに、補足と復習を行う。
 

学習・教育目標/Class Target 1.決定性有限オートマトンについて理解している
2.非決定性有限オートマトンについて理解している
3.決定性有限オートマトンと非決定性有限オートマトンの計算能力について理解している  
評価基準/GradingCriteria 学習・教育目標の項目についての総合的な満足度を評価し、次のとおりとする。  秀:90%以上、優:80%以上、良:70%以上、可:60%以上、不可:60%未満  
評価方法/GradingMethod 定期試験、小テストを総合して評価する。それぞれの配分については次のとおりとする。  定期試験80%、小テスト20%  
受講上の注意/Class Rules 関連する科目において学習した内容の一部を用いるので、それらをよく理解できていない場合には本講義の内容を理解することが困難であることを承知した上で受講すること。論理的に考えることが苦手な人は、受講を見合わせた方がよい。  
受講制限/Prerequisit  
関連する科目/Related Class 情報リテラシー、離散数学I  
教科書/Text
著者名  
著書名  
出版社名  
ISBNコード  
指定図書/Assigned Books
著者名 岩間一雄  
著書名 アルゴリズム理論入門  
出版社名 昭晃堂  
ISBNコード  
著者名 ホップクロフト、モトワニ、ウルマン  
著書名 オートマトン言語理論 計算論I  
出版社名 サイエンス社  
ISBNコード  
参考文献/Bibliography
著者名 岩間一雄  
著書名 オートマトン・言語と計算理論  
>出版社名 コロナ社  
ISBNコード  
著者名 Michael Sipser  
著書名 計算理論の基礎  
>出版社名 共立出版  
ISBNコード